冬に注意していただきたいこと

こんにちは。動物看護師の樫村です。
今年も残りわずかとなり、みなさん年末の大掃除やお正月の準備で何かとお忙しいことと存じます。
さて、今回は冬に気を付けていただきたいことをお話しします。

最近、診察時に体重を測ると増えてしまっているわんちゃん、猫ちゃんが
多くなってきました。寒くなると運動量が減ってしまうことで体重増加に
つながります。お散歩やおもちゃで遊んだり、おやつを減らしたりしながら
体重が増えすぎないよう気を付けましょう。

また、寒くなると尿路疾患にも注意が必要です。寒い時期はトイレを我慢したり、
飲水量が減ることによって膀胱炎や尿路結石などになりやすくなるためです。
肥満も原因の一つなのでぽっちゃりしたわんちゃん、猫ちゃんは特に気を付けて
お水を置く場所を増やしたり、フードにお水を浸したり、ウェットフードを与えたりするなどをして水分を取る機会を増やしてあげましょう。またトイレのある位置を暖かくしてあげることでおしっこを我慢させないように工夫してあげましょう。

それ以外にも、年末年始はイベントがたくさんあり人もおいしいものを食べる機会が増えると思いますが動物が食べられないもの、食べないほうが良いものもたくさんあります。
お肉の骨や、おもち、油っぽいものなどはのどにつまってしまったり
下痢や嘔吐の原因にもなります。盗み食いにも気を付けて
動物用の食べ物だけ与えるようにしましょう。

最後になりますが、当院の年末年始の休診のお知らせです。
年末は12月31日の午前中まで診療しております。12月31日の午後~1月3日までお休みとなります。
年明けは1月4日から通常通り診察いたします。
飼い主の皆さまも穏やかな新年をお過ごしください。来年もよろしくお願いいたします。

猫ちゃん向けのお得な回数券のご案内

こんにちは。動物看護師の石井です。
秋も深まりスポーツ、読書、食、何をするにも過ごしやすく気持ちのいい季節となりましたね。

さて、当院では10月からネコちゃんを対象とした爪切り、肛門腺絞りのお得な回数券の販売を始めました。

皆さんのおうちのネコちゃん、爪はのびていませんか?
通常ネコちゃんは自分で爪とぎをしますが、上手にできて爪切り不要の子もいれば爪とぎだけでは不十分な子、もともと爪とぎをしない子や環境・高齢等何らかの理由でしなくなった子もいます。
爪がのびてくると飼い主様とスキンシップする時に引っかかれてしまったり、巻爪になって肉球にささってしまったりと、ネコちゃんにとっても飼い主様にとってもいいことがありません。爪が伸びていないか定期的にチェックしてあげましょう。


肛門腺絞りと聞くと、ワンちゃんの飼い主様はピンとくる方が多いと思います。定期的に病院やトリミングサロンで絞っている子がほとんどではないでしょうか。
しかしネコちゃんはどうでしょう。あまりイメージが結びつかない方が多いのではないでしょうか。実際我が家の黒ネコも9歳になりますが、今まで一度も肛門腺を絞ったことがありません。
肛門腺とは臭腺から出るくさい分泌液のことで、肛門腺は肛門のうと呼ばれるニオイ袋にたまります。さらさらしたものからドロッとしたものまであり、個体によって様々です。
たいていの場合、排便時に肛門を通過する便の圧力によって肛門腺が押し出されます。また、興奮時に飛び出すこともあります。
肛門腺を出すことでワンちゃんネコちゃんは自分のテリトリーを示したり、個体識別をしているといわれています。
通常排便時、興奮や恐怖など感情的になった時に出るべきものですが、もともと出づらい子や肥満、高齢、ストレス、体調不良などにより出づらくなってしまう子もいます。肛門腺がどんどん溜まりそれを放置していると、炎症を起こしたり、肛門のうが破裂したりする可能性もあり、そうなった場合こまめな通院や手術が必要になることもありとても厄介です。
予防としては定期的にヒトが絞ってあげるのが一番効果的です。
やたらお尻を舐めたり地面にこすりつけたりと気にしている。また、肛門周囲が赤い、やたらにおう、膨れているなどの症状はありませんか?もしそういった症状がみられる場合は肛門腺が溜まっているかもしれません。もしくは他の病気が隠れている場合もあります。


爪切りも肛門腺絞りもおおよその目安は月一回程度です。
回数券はお友達とシェアして使っていただくことも可能ですので、詳細についてご興味のある方がいらっしゃいましたら、お気軽にスタッフにお尋ねください。

猫健診のご案内

こんにちは。
動物看護師の中林です。

日中の暑さも和らぎ、朝晩は大分涼しくなってきましたね。
飼い主の皆さまは体調など崩されておりませんでしょうか。

今回は10月から始まる猫ちゃんの健康診断(血液検査)のお知らせです。

うちの猫ちゃんは毎日ちゃんとご飯も食べているし大丈夫、と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、一見健康そうに見えても実は何らかの病気が隠れている場合もあります。または、最近少し食が細くなってきたみたい、と思われる方もいらっしゃるのではないのでしょうか。
猫ちゃんは具合が悪くても痛みや病気の症状をなかなか表してくれないため、来院された時には病気が大分進行していたというケースも多くみられます。
そんなもしもの時のために健康診断を年1回はお勧めしています。
また、健康な状態での検査結果を知っておくとその子の健康基準値がわかります。
そのため、もしも・・の時の判定にも利用でき病気の早期発見にもつながります。

血液検査は猫ちゃんの年齢別に3つのコースを設定しております。

・3歳までの若い猫ちゃんにお勧めはベーシックコースです。
基本的な内臓機能検査16項目と貧血等をチェックする血球検査を合わせたコースです。

・お外に出る猫ちゃんや多頭飼育の猫ちゃんにお勧めは安心コースです。
こちらはベーシックコースにエイズ・白血病の検査が加わっています。

・7歳以上の子にお勧めはしっかりコースです。
こちらはベーシックコースに甲状腺ホルモン検査・炎症有無の検査・糖尿病検査が加わったコースです。

どの健診コースも通常よりかなり割安で検査を受けていただくことが出来ます。

大切な猫ちゃんが1日でも長く健康で暮らせるように
ぜひこの機会に健康診断を受けてみてはいかがでしょうか。

犬猫の不妊手術について

こんにちは。今年の4月に入社いたしました動物看護師の樫村です。
至らない点が多いと思いますが、先輩看護師や獣医師、飼い主様から学び
日々成長していきたいと思っておりますのでよろしくお願いいたします。

さて今回は動物の不妊手術についてお話ししたいと思います。
当ホームページにも載っていますが、さらに詳しく説明いたします。

不妊手術とは、生殖器を取り除き繁殖能力を失わせることです。
オスの場合を去勢、メスを避妊といいます。
どちらも生後6ヶ月齢ほどから行うことができます。

まず、去勢手術についてです。
オスとして性成熟する前に行えば、マーキングやマウンティング、
遠吠えなどの防止が期待できます。
また、メスに対しての興味が薄れるのでメスをめぐるオス同士のケンカの
予防にもにもなります。そして精巣を取り除くので精巣から出るホルモンの
影響により起こる病気(精巣腫瘍、肛門周囲腺腫、前立腺肥大、会陰ヘルニアなど)を
防ぐことができます。
当院では基本的に日帰りで手術を行うことができます。

次に避妊手術についてです。
発情がこなくなりますので、猫では発情期特有の鳴き声
犬では発情出血の心配がなくなります。
また初回発情前に手術を行うと乳腺腫瘍の発症率を大幅に下げることができ
子宮蓄膿症や卵巣腫瘍の予防にもなります。
当院では基本的に術後1日入院していただきます。また、犬の場合
発情中(出血終了から1~2ヶ月)を避けて行います。

もちろん不妊手術にはデメリットもあります。
繁殖能力がなくなりますので、後から子供が欲しくなっても叶いません。
また太りやすくなるので、肥満から心疾患、呼吸器疾患、関節疾患、消化器疾患のリスクが高くなりますが、これらは体重をコントロールすることで防げるものです。

茨城県は犬猫の殺処分数で上位にいます。

今月から、茨城県獣医師会による避妊去勢手術助成事業(1頭につき2000円の助成)も実施されております。

万が一脱走してしまった際などに交配して望まれない命を増やさないためにも
愛犬、愛猫が適正時期になりましたら、是非ご家族で話し合ってみてください。

動物看護師の仕事4

こんにちは。動物看護師の石井です。
梅雨に入り、じめじめとした日が続いていますね。
洗濯物もなかなか乾かず溜まる一方で、当院の乾燥機もフル活動しています。

さて、久々に動物看護師の仕事シリーズ、今回は昼間の時間帯についてです。
当院は9:00~12:00、16:00~19:00が診療時間であり、12:00~16:00は手術・往診となっております。
では手術・往診の入っていない昼の時間帯は一体なにをしているのかと疑問に思う方もいらっしゃるのではないでしょうか。
手術・往診が入っていなくても、意外とやることは多くバタバタとしています。
例えば、入院している子、あるいは時間がかかるため日中お預かりしている子の検査や処置です。エコー検査やレントゲン検査、糖尿病の子の血糖値検査、傷の処置、薬浴、リハビリなど挙げられます。

また、動物に直接関わる仕事以外にも在庫管理や事務作業などあり、むしろこちらのほうが細々とした仕事がたくさんあるかもしれません。
例えばエリザベスカラーは業者さんに発注するとプラスチックのみの状態で何十枚と届きますが、患者様にお出しする前に首に触れる側にガムテープを張り付け、皮膚への負担を少しでも和らげるようにしています。

また動物病院に来院する子たちは、猫や超小型犬~大型犬までと体の大きさがまるで違うので、お薬の処方でも1回1錠で処方する子もいれば○分の1と細かく分割して処方する子もいたりと様々です。錠剤を2分の1に割るのは比較的簡単ですが、4分の1、さらには8分の1となるとかなり細かい作業で時間がかかってしまいます。そこで頻繁に出るお薬は○分の1に割ったものを少し作り溜めしています。

カルテや問診票、順番票、入院カードなど、消耗の激しい用紙のコピーも頻繁にしています。

月末や月初めは一番忙しく、翌月ワクチン予定の子へのダイレクトメールの作成、保険の請求、初診の方や狂犬病のはがきのまとめ作業などがあります。

12:00~16:00までの4時間、長いお昼休憩だなぁと思っている方がいましたら、けしてずっと休んでいるわけではないことを知っていただけたら嬉しいです。