ワンちゃんが7才以上になったら・・・

WHEN THE DOG TURNS SEVEN YEARS OLD

7才以上になったら

TURNS SEVEN YEARS OLD

ワンちゃんも人間と同様に高齢になると様々な病気にかかりやすくなります。
いつまでも健康でいるためには飼主様の意識と早期発見が重要です。

水戸動物病院の高齢犬へのサポート体制

SUPPORT SYSYTEM TO THE OLDER DOG

当院では、ワンちゃんが高齢になっても元気で健康でいられることが飼主様とワンちゃんの幸せにつながると考えています。ワンちゃんがいつまでも健康でいられるように、下記のようなサポート体制をとっております。

高齢犬に負担の少ない空間作り

院内全てが床暖房
院内全てが床暖房
待ち時間などで冬の寒さの影響が少ないよう、床から温められるように院内全てに床暖房を導入しています。
脱臭換気システム
脱臭換気システム
院内に臭いがこもらないように24時間の脱臭換気を行っております。臭いが気にならないように努めています。
セントラルクリーナーシステム
セントラルクリーナーシステム
セントラルクリーナーシステムにより、清掃の際の音や排気がワンちゃんに不快にならないようにしています。

ちょっとした異常を
早期に見つけられる体制作り

一般的には外注検査となり結果が出るまで時間のかかる、炎症反応検査、甲状腺ホルモン、副腎で生産されるコルチゾールや血液凝固機能についても院内で早期に測定が可能となっております。

高齢犬のための検査メニュー

シニア健診

・生化学血液検査

・血球計算血液検査

・T4(甲状腺ホルモン検査)

・CRP(炎症反応検査)

・GA(糖尿病検査)

ドッグ健診

・各種血液検査

・心電図検査

・エコー検査

・便検査

・尿検査 など

高齢に多い病気でも負担の少ない治療法で

高齢になると多い腫瘍(ガン)の治療で、動物の身体への負担がほとんどない治療法です。
高齢のワンちゃんに多い関節炎の治療に身体への負担がほとんどないレーザー治療器を用いています。
手術中も動物の体温が下がらないように温風マットを利用して体温調節を行っています。
骨折などの場合には骨や関節がくっ付きにくくなっています。そんな場合に当院では、PRP、海綿骨移植、幹細胞治療などを行いながら手術や処置を行っています。

7歳以上になったら注意してあげたいワンちゃんの病気

NOTE TO ILLNESS

変形性脊椎症

老齢期に多く見られ、脊椎が変形することで神経障害を起こし、腰痛や麻痺による歩き方の異常などが起こります。

前庭症候群

平衡感覚を保つ器官である前庭の障害により、斜頚や眼振、突然のふらつき、起立困難などがみられます。

心臓疾患

高齢期では弁膜症をはじめとする様々な心臓疾患がでてきます。病初は無症状ですが、進行すると咳や運動能力の低下、肺水腫や腹水の貯留などがみられます。

歯周病

歯に付着した歯石を放置しておくと、歯周病を起こします。口臭の原因となるばかりでなく、細菌感染により歯肉や皮膚に穴が開いて膿がでたり、顎の骨が折れてしまうこともあります。

会陰ヘルニア

肛門周囲の筋肉群が萎縮して隙間ができると、ここに腸や膀胱などが脱出し、肛門の脇が大きく膨れてきます。排便障害や排尿障害がみられます。未去勢の雄にみられます。

子宮蓄膿症

子宮に膿が貯まる病気です。飲水量が増え元気食欲がなくなり、陰部が腫れて排膿がみられます。
数日で急激に悪化することが多く、治療が遅れると致命的な病気です。

乳腺腫瘍

乳腺組織に”しこり”が発生する病気です。しこりの大きさや硬さおよび大きくなるスピードは様々で、悪性の場合は腫瘍部位が炎症を起こしたり、リンパ節や肺などに転移することもあります。

関節症(関節炎)

関節の軟骨が磨り減っていくことにより起こる関節の疾患です。痛みにより、散歩や移動を嫌がるなどの症状が出ます。肘、肩、膝、股関節など様々な関節でみられます。

前十字靭帯断裂

前十字靭帯断裂は、膝の関節内にある膝の前後方向の動きを安定させる大腿骨(太ももの骨)と脛骨(すねの骨)を結んでいる前十字靭帯が切れてしまう病気です。前十字靭帯は慢性的な靭帯の変性(加齢や関節炎などによって)や外傷によって断裂してしまいます。足を痛がったり、歩きづらそうに後ろ足を上げたり、引きずったりするなどの症状が現れます。