看護師ブログ

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動物看護師の仕事2

2014/09/30

こんにちは。動物看護師の石井です。                                                                                 暑かった夏も終わり、すっかり秋めいてお散歩も気持ちいい季節となりましたね。

前回は動物看護師の重要な仕事である保定についてお話いましたが、今回はよく質問される入院管理についてお話します。                                      

動物も病状によっては入院が必要となる場合があります。入院期間は様々ですが、日帰りや1泊2日から何週間と長期になることもあります。大切な家族を預けるとなると、気になる点がたくさんあるかと思います。

お部屋の広さはネコちゃん、小型~大型犬、それぞれの大きさに合わせてご用意しています。お部屋には必ずタオルを敷きます。子犬や子猫、寝たきりの子には毛布を敷いてふわふわにしたり、体温の低い子にはホットカーペットや湯たんぽを使います。

ご飯は基本的に朝夕の2回に分けています。市販のものから病状によっては獣医師の指示に従い療法食を与えます。すぐ食べてくれる子もいれば、なかなか食べない子もいます。食べない理由は様々で、具合が悪い、緊張している、普段から決まったものしか食べない、おいしくない等。そんな時には少しだけウエットフードを混ぜたり、手からあげてみたり、ふやかしてみたり、飼い主様に普段あげているものを持参していただいたりとできる限りの工夫をします。                                                                                入院中はエリザベスカラーを着用する子がほとんどです。これは傷口や点滴をいじらないようにするためです。カラーをするとご飯が上手く食べられないんじゃないかと疑問に思う方も多いでしょうが、食器を高くして食べやすくしているので最初は戸惑い気味の子もすぐに慣れてくれます。

トイレはお部屋の中でする子はタオルの上にペットシーツを敷きます。排泄をしたらその都度取り替えます。たまに、「この子お外じゃないとオシッコしないんです」という方がいますが、意外と環境が変わるとお部屋の中でする子もいて、飼い主様に報告すると驚かれる方もいらっつしゃいます。 お部屋でしない子は外にある運動場に出します。また、お部屋でする子も1日数回は気分転換に運動場でのんびりしてもらいます。ネコちゃんにはペットシーツの他に砂も用意しています。

それぞれのお部屋のドアには入院カードが貼ってあります。名前、ご飯の種類、与えるお薬、点滴の流量、毎食ごとの食べた量、排泄回数を記入します。細かく観察し記入することで、その子の状態を常に把握できます。少しでも変化があればすぐに獣医師に報告しています。

面会は基本的に診療時間内であればいつでもできますが、絶対安静が必要な場合や飼い主様がいらした時または帰った後などに騒いでしまう場合はできないこともあります。

私たち動物看護師は朝出勤すると、まず入院の子たちのお世話から仕事をはじめます。お部屋の中をキレイにし、オシッコ・ウンチの有無、色や形は普通か、昨日と比べて元気・食欲はどうかチェックします。排泄物などで体が汚れてしまったらシャンプーをしてきれいにします。診療がはじまってもちょくちょく入院室をのぞき、何か変化はないか常にチェックしています。退社前も最後に見回り大丈夫か確認して仕事を終えます。

皆さんの大切な家族、責任と愛情を持ってお預かりいたしますのでどうぞご安心ください。