ネコちゃんの飼主様へ

TO THE CAT OWNER

ネコちゃんの健康を維持するためには、基本的な予防・定期的な健康診断・日ごろのケアが大事です。
ネコちゃんとの楽しい生活を過ごすために、しっかりと知ってあげてください。

まずはここから!日々の予防

DAY-TO-DAY PREVENTION

ネコちゃんの健康管理のためには、日々の予防が大事です。まずは、下記の2つの予防をやりましょう。

ノミダニ予防

ネコちゃんにノミ・ダニが寄生すると皮膚炎や病気を引き起こします。また、ネコちゃんに付いたノミ・ダニは飼主様も刺します。「今ついていないから」ではなくて、ノミダニが付く前に「付かないように」してあげてください。

ワクチン接種(感染症予防)

当院では様々な病気を予防できる混合ワクチン接種をお勧めしています。
お外で飼われていたり、お散歩が好きなネコちゃんは感染するリスクが高くなります。室内のみで飼育されている場合にも、外へ逃げてしまうこともありますので注意が必要です。また、災害時に避難所に同行避難をする必要が出た場合に愛猫を伝染病から守るためには混合ワクチンの接種が必須となります。特に猫ちゃんは伝染病が広がりやすいので、飼育方法を問わずにしっかりと接種してあげてください。
お外に出る可能性がある子は5種を、室内のみの子は3種をお勧めしています。

ネコちゃんの感染症とワクチン

  3種 6種
猫ウイルス性鼻気管炎(猫の鼻風邪)    
猫カリシウイルス感染症  (1株)  (3株)
猫汎白血球減少症    
猫白血病ウィルス感染症    

避妊・去勢手術

CONTRACEPTION・CASTRATION SURGERY

避妊・去勢手術をするのはかわいそうだという飼主様もいらっしゃいますが、発情期には様々なストレスも発生します。将来的に繁殖を考えていないのであれば、早めに避妊・去勢手術をすることをおすすめします。避妊・去勢手術には下記のようなメリット・デメリットがあります。ネコちゃんの一生に関わることですので、家族で良く話し合ってあげてください。

メリット

・生殖器の病気を防ぐことが出来る

・望まない繁殖を防ぐ

・マーキングや発情を防ぐ

・発情期の不用意なストレスを防ぐ

デメリット

・太りやすくなり、肥満に起因する病気のリスクが高くなる。

・関節疾患、糖尿病などのリスクが高くなります。

当院では、飼主様に安心して手術を受けていただくために様々な取り組みを行っております。詳しくはコチラ

こんなことにも気をつけて!

BE CAREFUL SUCH A THING

熱中症

夏は気温があがり熱中症が増えてきます。対策としてはこまめに水をあげること、室内ではエアコンによる温度管理や窓を開けて風通しをよくすることなどがあります。特に、水のあげ忘れには気をつけてください。

おしっこの病気

寒くなると動かなくなったり、来客の多いお家だと猫が隠れてしまったりして、トイレに行く回数が減少します。そのため膀胱炎を始めとする尿路疾患を起こしやすくなります。おしっこの量が少ない、何回もトイレに行く、排尿時間が長いなどの症状は要注意です。他の猫ちゃんの尿でトイレが汚れている場合は我慢することもよくあります。多頭飼育をされている場合にはトイレを常に清潔にしておくことを心がけてください。

風邪

くしゃみ 、鼻水 、目やに 、発熱 、食欲低下といった、冬場に流行する猫の風邪のような症状の多くは、「猫伝染性鼻気管炎」、「猫カリシウイルス感染症」 という猫の伝染病によるものです。進行すると肺炎などを起こして 死亡することもありますので、決して「風邪」などとあなどらないように して下さい。

茨城県で初認定
~猫ちゃんの国際学会から認定を受けました~

FIRST CERTIFIED IBARAKI PREFECTURE

猫の医療に関する国際団体から猫にやさしい動物病院として認定を受けました。ISFM(国際猫医療学会)認定とは、国際的な猫の医学に関する学会が設けている「猫にやさしい動物病院」の国際基準です。

ヨーロッパの「ISFM(国際猫医療学会)http://www.icatcare.org/ 」では、待合室などの施設、使用している機器などが猫に配慮されたものか、ということなどを中心に、100項目近くの様々な評価項目に基づき、それぞれの「猫にやさしい病院」の審査・認定をしています。

猫に優しい病院の認定とは?

ISFM(国際猫医療学会)

イギリスに本部がある国際的な猫の学会です。世界中で猫に優しい病院作りの為に、学術情報の普及や学会の開催など様々な情報発信・取組みを行っている団体です。
http://www.icatcare.org/

これまでの認定歴

AAFP(全米猫獣医師協会)

アメリカに本部がある猫の学会です。アメリカを中心に、猫に優しい病院作りのための情報発信・学会開催を行っている団体です。
http://www.catvets.com/

2016年4月より制度が変更となり、アメリカ以外の病院の認定制度がなくなりましたが、2016年3月までは当協会からもGold認定を取得しておりました。

猫ちゃんがリラックスできる環境を

THE ENVIRONMENT CAT IS RELAXING

猫ちゃんは慣れない場所に行くのが得意ではありません。初めての場所や他の動物がいる場所はストレスになることもあります。当院では、そんな猫ちゃんの特性を考慮して、少しでもリラックスできる環境作りを少しずつ行っています。

リラックスできる環境を

当院では、ネコちゃんがリラックスできるという「フェロモン拡散キット」を待合室に配置しています。これはネコちゃんが、自分の縄張りと示す場所に、こすりつけているフェロモンと同じ成分で出来ています。
このキットのおかげで、ネコちゃんも自分の縄張りとしてゆっくりくつろげます。

毛布・タオル等をご持参下さい

受付に同じフェロモンのスプレータイプを用意しております。ご持参いただければ、毛布やタオルにこちらでスプレーを吹きかけます。キャリーケースに被せてみてください。ネコちゃんが落ち着きます。
スタッフにお声かけ下さい。

床暖房

空気の乾燥する冬季は、空調による風で埃や毛が舞い上がらないように床暖房による暖房を行っています。おびえることも多いため、猫ちゃんのケージは床に置かない方がよいのですが、冬場はリラックスしてお待ちいただいていることも多いようです。

猫ちゃんの健康管理のために

FOR THE HEALTH MANAGEMRNT

当院では猫ちゃんの健康管理のために、「猫ウェルネスプログラム」のご提案を行っております。これは、猫ちゃんの健康維持・病気予防に関して、当院で必要だと考えている項目を飼主様に積極的にお伝えしていく取組みです。

飼育環境や性格、過去の既往歴などによってできることに限りはありますが、猫ちゃんの病気予防及び、健康維持のために様々な方法で情報をご提供しております。詳しくは当院スタッフにお尋ねください。

猫ウェルネスプログラム
ワクチン接種の推奨 食事指導
ノミ・マダニの予防の推奨 猫のフィラリア症の予防の推奨
口腔内の健康の推奨(歯科における衛生指導) 消化管内寄生虫の予防の推奨
定期的な健康診断の推奨(年2回 春、秋) 食事療法等による体重管理指導
シニアに対しての病気・飼育環境・マッサージなどの指導・推奨  

清潔好きで「におい」が気になる猫ちゃんのために

SMELL TO BE WORRIED ABOUT

猫ちゃんはグルーミング好きなことからも分かるように、清潔好きな動物です。特に慣れない「におい」を嗅ぎ続けることは見た目には分からないストレスとなります。当院では医療機関としての清潔さはもちろん、「におい」に最大限に配慮できるように工夫をかさねております。

換気

院内に臭いがこもらないように、24時間の換気を行っています。換気システムは吸気口と排気口を別に設けることにより、新鮮な空気が常に循環するようになっています。
またドアの下には空気が循環しやすいように、計算された隙間を設けています。

清掃システム

デリケートなネコちゃんにとって、掃除機のモーター音や排気の臭いは、ストレスになります。当院の清掃は、セントラルクリーナーシステムを導入しており、室外に収埃パックを設置しているため、そういった音や臭い、埃や毛が舞うような事はありません。入院中のネコちゃんにとってはもちろん、診察を待っているネコちゃんにとっても、臭いやストレスなく待っていただけます。

これ以外にも当院の施設について、施設案内のページでご紹介しています。詳しくはコチラもご覧ください。

猫ちゃんに優しい医療機器・治療

FRIENDLY MEDICAL EQUIPMENT AND TREATMENT

猫ちゃんのための健康情報

待合室には猫ちゃんの健康方法をまとめたラックを設置しています。「病院への連れて行き方」や「薬の飲ませ方」、「猫ちゃんとの接し方」など日常生活で気を付けていただきたいことなどもあります。待ち時間などに是非ご覧ください。

免疫細胞療法・再生医療

猫ちゃんにも多いガン治療の選択肢の1つとして、自身の免疫による自然治癒力を高める治療法を導入しております。また関節炎や骨折癒合不全などの選択肢として用いる再生医療の1つである幹細胞療法も導入しております。

免疫細胞療法・再生医療についてはコチラ

病院へお越しになる際に

WHEN ARRIVING TO THE HOSPITAL

キャリーバッグに入れてお連れ下さい

逃走防止のため、猫ちゃんの過ごしやすさを考慮して、キャリーバッグに入れてご来院ください。

怒る子は洗濯ネットを活用しましょう

キャリーが苦手、怒る子は、洗濯ネットに入れてお連れ下さい。

慣れた「におい」のする毛布などをお持ちください

ご自宅で使用されていて、猫ちゃんが慣れているにおいがする毛布・ブランケットなどをお持ちいただくと、不安を和らげることができます。