看護師ブログ

NURSE BLOG

問診について

2016/01/23

こんにちは。動物看護師の石井です。
2016年が始まり気づけばもう1カ月が経とうとしています。
本年もスタッフ一同頑張ってまいりますのでどうぞ宜しくお願い致します。


さて、今年一発目となる今回のブログでは、皆様が来院されて最初に行う問診についてお話します。

動物は自分の体の不調を言葉で伝えることができません。それどころか辛さを我慢して隠してしまう子も多いです。そこで動物たちの医療では問診は非常に重要視されます。
皆様が来院し、受付を済ませた後、順番にお呼びして今日はどうされたのかとまずお話を伺います。ここでお話を伺うのは主訴を把握しその後の診察をスムーズに行う為でもあります。
診察でも急に検査、処置を行うのではなくまずは飼い主様からお話を伺います。
今日はこういう理由で来院されたんですね、ではそれはいつ頃から、どのように、どのくらい、普段の様子は?等詳しく掘り下げていくことで獣医師がこれから検査や処置をするのか様子をみるのか等の治療方針を判断していきます。
詳しく質問していく中で、普段日中は仕事で家をあけている、多数飼育しているなど様々な理由で分からないことや、なんとなくいつもと違うが具体的にどう言葉で表現していいのか分からないことなどもあるかと思います。それは正直に分かりませんと言っていただいてかまいません。
例えば「震えている」といっても理由は精神的なものから病的なものまであります。血尿・血便にもほんの少し混じっているものからほとんど血のようなものまで様々です。そんなときは実際の写真や動画、尿や便、嘔吐物を持参していただくとより手がかりとなります。
また、獣医師には言いづらいこともあるかと思います。たまに診察中、獣医師が少し離れた隙に、「先生に言うと怒られちゃうかもしれないけど実は○○なの」とこっそり話してくださる方もいらっしゃいます。獣医師に話しづらいことで何かあれば、是非看護師にお話しください。

皆様のほんの一言の些細な言葉が重要な手がかりとなることもあります。
大切な家族のため、身構えずどうぞ気軽にお話ください。
私たちスタッフも、お話ししやすい雰囲気作り、そして何でもお話しできるだけの信頼関係が築けるよう励んでまいります。