看護師ブログ

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混合ワクチン

2014/05/06

こんにちは。動物看護士の藤島です。                                                                          まだ肌寒い日もありますが大分過ごしやすい季節になりました。

今月は、わんちゃんねこちゃんの混合ワクチンについてお話したいと思います。                                                混合ワクチン接種は、伝染病に対する抵抗力つまり免疫をつけることを目的として行います。

まず混合ワクチンで予防できる病気を紹介します。                                                                      わんちゃんでは、犬ジステンパー・犬パルボウイルス感染症・犬伝染性肝炎・犬アデノウイルス2型感染症・犬パラインフルエンザ・犬レプトスピラ感染症などがあります。この中でも、レプトスピラ症は「人獣共通感染症」と呼ばれ」人間にも感染します。                                             ねこちゃんでは、猫ウイルス性鼻気管炎・猫カリシウイルス感染症・猫汎白血球減少症(猫伝染性腸炎)・猫白血病ウイルス感染症などがあります。特に、白血病ウイルス感染症は感染すると根本的な治療法がなくいずれ死亡する危険性の高い病気です。

次に混合ワクチンの接種時期ですが、子犬・子猫は母親譲りの免疫(移行抗体)を持っています。この移行抗体を持っている間は病気にかからないのですが、ワクチンを接種しても効果が得られない時期でもあります。移行抗体がなくなる時期は個体差がありますので、生後60日を過ぎたころに1回、その1か月後くらいに1回追加接種をする必要があります。 その後は1年に1回の間隔で毎年接種することで病気の感染を防いでいきます。                またわんちゃんの場合、狂犬病ワクチンと混合ワクチンを同時に接種することはできません。狂犬病ワクチンを接種した場合は1週間後に混合ワクチンを、逆に混合ワクチンを先に接種した場合は1か月あけてから狂犬病ワクチンを接種する必要があります。

混合ワクチンは、元気と食欲があり健康状態に異常がなければ接種することができます。                                            水戸動物病院では数種類のワクチンを用意してあります。接種するワクチンは、わんちゃんねこちゃんのライフスタイルによって変わってくるので、担当の獣医師との相談をお勧めします。

病気にかかってしまう前に予防を。恐ろしい感染症から皆様の愛犬・愛猫を守ってあげてください。